表ラバーのメンテナンスは、水タイプのクリーナーとブラシを用意するのが一般的である。だが、本当にそのメンテナンスで正しいのか?疑問に思うことはないのか?
水タイプが良いのか?
泡タイプは粒の間に詰まり全体へ広がらないため塗りにくい、という点からやはり水タイプをオススメします。
ブラシは正しいのか?
ここが一番の大きな疑問である。とある卓球ユーザーからこういう質問を受けたことがある。「毎回練習終わりにメンテナンスをきっちりしているのに、真ん中付近の粒が何箇所か切れてしまう。」
ラバーを見せてもらうと、まだ全体的にはラバーはキレイな状態だ。貼り替えも3ヶ月前ということで、古くもない。ただ、粒が3cm飛び飛び位で3箇所、切れ落ちている。最初は卓球台にぶつけて粒が切れ落ちたのだろうと思った。ただ、ぶつけた傷はない。
ユーザーにメンテナンスの方法を再現してもらった。水タイプをラバーに吹きかけ丁寧にブラシで擦っているのだ。見た瞬間、これは駄目だと思った。ゴシゴシと隅々まで擦っている。
その表ソフトのラバーを再度見せてもらうと、切れ落ちている箇所以外にも粒が半分切れているものや、ほとんど切れかけているものも多数見受けられた。
すぐに結論に結びついた。ブラシのやりすぎ。ピン球の摩擦でラバーが削れるだの、擦れるだの、色々言われる昨今なのに、卓球用のブラシは歯ブラシよりも硬い毛で作られている。そんなブラシでゴシゴシしてどうなるかは小学生でもわかるだろう。ゴムは簡単に削れてしまう。それが答えだ。
水タイプを吹きかけ、ブラシでゴシゴシして、一体どれくらい吹きかけた水分がラバー外に出ていったのか?実際はほとんどラバーの中に残りそのまま蒸発する。それでラバーが綺麗になってるのか?答えは「なっていない」
では、どうすればいいのか?
このように私はメンテナンスをおすすめする
表ソフトラバーに水タイプのクリーナーを多めに全体に吹きかけ、ボックスティッシュまたは布切れの出ないガーゼのようなもので浮き出た汚れやゴミを吸い出す。擦ってはいけない。吸い出すように押し付ける。これだけだ。
もし大きなゴミが入っているのであれば、使用して使わなくなった歯ブラシをきれいに洗って、その歯ブラシで軽く掻き出す。これで十分なメンテナンスだ。
※ポケットティッシュは、粉がたくさん出るのでオススメしない。
ボックスティッシュや布切れの出ないガーゼのようなものは、ゴシゴシしてはいけない。あくまでも浮き出た汚れを吸い出すだけだ。